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「バロン吉元 画業60年還暦祭 男爵芋煮会

様々なアーティストの表現を通じ
其々の味付けで生み出されたバロン吉元へのオマージュ作品を展示。
展覧会という大きなお鍋を囲んで、鑑賞者の皆さまと共に
バロン作品への造詣を“煮詰めていく”機会です。

会場の様子→






企画に寄せて  

バロン吉元にとって、画業60年の節目となる2019年。
1月3日からは3ヶ月にわたり弥生美術館 での企画展「バロン吉元☆元年」が開催されている他、
30年にわたり名を伏せて制作された絵画作品 をまとめた書籍『バロン吉元画集 男爵』が刊行、
また代表作『柔俠伝』の新装版2月に復刻される など、様々なアニバーサリー企画が動いております。
 最近は、バロン吉元作品をリアルタイムで読んで下さっていた読者の方だけでなく、
新しく父の 作品と出会い、興味を持って下さる方々も、世代を問わず増えてきております。
しかしその反面、漫画 作品は発表時から長い時間が経過しており、また作品数も多いことから、
「バロン吉元の作品を読み たいけど、何から読み始めれば良いか分からない」というご質問も多く頂きます。
『柔俠伝』シリーズ、 『どん亀野郎』、『殴り屋』等々…オススメしたいと思う作品は沢山あるのですが、
父の作品に対して 「まずはフランクに触れて頂きたい」というのが一番の願いであり、
その度に「まだまだ頑張って 紹介していかねば」と気が引き締まる思いです。
 父が歩んで来た、60年の創作の道。そして迎える2019年。
この節目のタイミングにて、バロン 作品をより多くの方々に知って頂く「新たな起点」として、
初めてのトリビュート展を開催致す運び となりました。
様々なアーティストの方々の「表現」を通じ、
バロン吉元の世界をより多くの方に お届けすることが出来ればと思っております。
 しかし、私は本展のタイトルを「トリビュート展」と名付けませんでした。
トリビュート[tribute] には「、捧げるもの」という意味がございます。
私は出展者の皆さまが父へ何かを「捧げる」のではなく、 バロン吉元とコラボレーションされた作品を通して、
バロン作品への造詣を、鑑賞者の方々と「煮つ めていく」ような機会と出来ればと思っております。  
それは芋煮会のように、ギャラリーという大きなお鍋の中で、
父の作品を出展者皆さまの味付けで 煮こんで頂き、ご来場のお客さまにその場で味わって頂く…
題して、「男爵芋煮会」。  
バロン吉元の漫画作品を身近に、どなたでも楽しんで頂くきっかけとなるような、
様々な垣根を 越えた展覧会を開催出来たらと思っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

企画 エ☆ミリー吉元(バロン.プロ)