阿波踊りを踊ることがどれほど人間関係を豊かにし、国際的にも友好を築く上において役に立つかという事を肌で感じている私は、平成12年ころから海外でもよく踊るようになりました。海外と申しましてもアメリカが中心なのですが、ニューヨークで個展を開いたときはオープニングで派手に踊りました。
「イッツ、ショウタイム、ホックス!」と大声を上げて狭い壇上に登場し、約3分ほどでしたがアメリカ人の度肝を抜いてきました。この時はドリカムの歌手吉田美和さんの祝福のキスを頂きました。予定ではクリントン元大統領夫人ヒラリーさんもゲストで来てくれるはずだったのですが、こっちの方は残念でした。ホント。。

それから2年後の平成14年からはカリフォルニア州、
サンディエゴで毎年開催されているコミコンのメイン会場でも踊っております。メイン会場ではあくまでマンガのフェスティバルなわけですから、踊りは禁止されているのですが、仲間にラジカセを持ってもらって、ボリュームをいっぱいに上げて踊ってきました。もう大人気、あんなにカメラのフラッシュを浴びたことは過去に一度もありませんでした。
10分ぐらい踊ったところで大きな人垣が出来たために、セキュリティに発見される事になって「ストップ!ナッケラオフ!」とか言われてやめさせられてしまいました。しかしその効果は絶大で、ハッピの腰の辺りに我が日本のブースナンバーをつけて踊ったので、そのナンバーを覚えてくれていたファンが一人、二人とブースを訪ねてきてくれて絵やグッズをけっこう買ってくれたのには、仲間たち全員嬉しく大ハシャギしたものでした。
ニューヨークの個展会場で踊るバロン
またスウェーデンでも3回ほど踊ってまいりました。初めにホーフォッシュという田舎、あとの2回はストックホルムにおいてでした。そのうちの1回は子供たちをステージに上げて、俄連を作って一緒に楽しく踊ってまいりました。スウェーデンでの目的は文化庁に派遣された文化交流使という立場で、日本の漫画文化を伝える事でした。その活動報告会が翌年の3月11日に上野で行なわれましたが、私の所属する飛鳥連からも3人の仲間の方々が来てくださり、とても感激した次第です。

阿波踊りを踊ることが私の人生をどれだけ豊かに楽しくしてくれていることか・・・とは申しましても、一人で踊ることがいかに大変か、自由なようですが、とてもとてもこれほど肉体的にも精神的にも疲れることはないのです。すべて自分で準備しすべての責任をとらなくてはいけない。もう次はヤメタと思いながらもやっぱり続けているのです。。阿波踊りの神様に動かされているような嫋々たる踊りの魅力には勝てませんね。そういうわけで頑張っております。


友人のパーティで踊るバロン

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